小宝島全景まるで妊婦さんが横たわっているようなこの島は、名前の通り“子宝に恵まれる”という伝説があります。右の小さな岩山はうね神、左の大きな山は竹の山です。小島小宝島の東海上に浮かぶサンゴが隆起してできた無人島です。この付近は絶好の釣りポイントになっています。小宝神社島のあちこちで蝶々が飛び交います小宝島港そばから見る夕日小宝島港右手の堤防近くにあるサンゴ岩に降りると、西海岸に沈む夕日を目の前で見ることができます。海を照らす夕日のオレンジ色と、そこを時々通る漁船のシルエットが、とても情緒的で美しいです。また、遠くの方には宝島も見ることができます。外ばんや・ばんや城之前漁港近くにあるこの奇岩は、海からの風などによって、海岸側の山肌はくし状に風化しています。普段は、温かく穏やかな気候の島でも、一転すればこのような奇岩を作り出す、という自然の驚異です。うね神と牛(南風原牧場)隆起サンゴでできたこの島では、あちこちで奇岩を見かけます。その中でも、小宝島のシンボルでもあるうね神と言われる岩山は、まるでこの島を見守る神のような存在感です。赤立神海水浴場小宝島港を上って、右へ50m程行った所の「海水浴場」標識に従って行くとたどり着きます。サンゴ岩でできた海水浴場には、砂浜はありませんが、透明度が高いので、シュノーケリングなどが楽しめます。また浅い所では、魚や貝などを観察できます。奥には奇岩の赤立神もあり、子供も大人も楽しめる海水浴場です。シャワー・トイレ施設も新たに整備し、利用しやすくなりました。塩づくり風景海水を濃縮した、天然ミネラルたっぷりの味わい深い塩づくりが盛んです。天日干し、蒸気で炊いたものなど、丹誠込めてつくられたミネラル豊富な天然塩が人気を集めています。湯泊温泉(露天風呂)潮騒を聞きながら楽しめる海辺の開放的な混浴露天風呂です。コンクリートで固められた3つの湯溜めは、それぞれの温度が違います。手前が高温で2番目は適温、奥がぬるめです。お好みの湯船で。【泉 質】硫黄・塩化物泉【効 能】神経痛、筋肉痛、冷え症、 慢性皮膚病、やけどなど【入浴料】無料風化した奇岩がそそり立つ ミステリアスな小島─風化した奇岩がそそり立つ ミステリアスな小島─【小宝島概要】面 積:1.00km2周 囲:4.74km東 経:129度20分北 緯:29度13分最高点:102.7m 宝島の北東約16kmにある隆起サンゴ礁でできた周囲約4kmの小さな島。アダンやソテツが生い茂り、道路わきにはハイビスカスが咲き乱れる亜熱帯情緒あふれる島です。一番高い「竹の山」の標高は103mで、島の中央にそびえています。その麓を一周する道路は約2kmで、30分も歩けば島を一周できます。また海上から見ると妊婦さんのように見えます。立神と呼ばれる多くの奇岩が海岸線にそびえ立ち幻想的な景観を織りなし、中でもウネ神、赤立神などは見ごたえがあります。こ だから じま艀(はしけ)昭和8年、鹿児島本土と十島村の各島を結ぶ初めての定期船「十島丸」が就航しました。当時は、どの島にも定期船が接岸できる港はなく、船を沖合に停泊させ、艀(はしけ)を利用して人の乗降や荷物の積み下ろしを行っていました。七島灘の荒波の中での乗降は、本船から艀まで飛び移らなければならず大きな危険を伴うものでした。それから50数年の間に、各島に定期船が接岸できる港が整備されていきました。そして平成2年4月10日、小宝島港にも村営定期船「としま」が接岸し、島の住民は国内の定期航路では最後まで続けられていた艀作業から解放されました。ここに展示している2隻の通船はその当時まで使用されていた日本で最後の艀である小宝丸(しょうほうまる)です。
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